ヒーリングの説明はある程度しましたから、後は自分自身で実践していってください。
ヒーリングは体感9割、理論1割くらいですから、実践していかなければ身に付かないのです。
まだまだ語ることはありますが、知識よりもまずは実践ですよ。
なお、『ヒーリングを行う時はリラックス』してください。
ヒーリングは頭の運動ですから、身体が興奮状態だとうまくイメージできないのです。
テストを受ける時、走りながら受けないのと同じです。
試しに、全力疾走しながら100から7を引き続けてみてください。
ラジオ体操や身体を動かしている時でもいいです。
「100、93、86、79、72……」のようにしてみましょう。
イスに座っている時とは違うと思います。
頭を働かせている時に身体が興奮状態だと、頭がうまく働きません。
ですから、身体をリラックスさせてからヒーリングを行ってください。
また、科学的にも”リラックスすることで痛みが和らぐ”ということが証明されています。
リラックス法を身に付ければ、簡単に痛みを抑えることもできますから是非とも覚えましょう。
なお、リラックスではローアルファ波くらいの脳波を目指します。
アルファ波はリラックスした時に出る脳波のことですから、聞いたことくらいはあると思います。
そのアルファ波でも、下限ギリギリくらいを目指すのです。
イメージとしては、催眠にかけられている人ですね。
ヒーラーなどに導いてもらうと簡単ですが、一人でも可能ですから毎日行いましょう。
では、詳しい方法を以下に記します。
リラックスは、簡単に言ってしまうと”ゆったりとした呼吸”をすればいいのですが、少しコツがあります。
『息と一緒に身体の力も抜いていくのです』
ゆったりとした深呼吸をして、息を吐く時に”息と一緒に力が抜けていくイメージ”をしていくことが重要です。
”モヤのようなものが”、息を吐く時に抜けていくイメージをしましょう。
なお、”力が抜けていくイメージ”ができればモヤである必要はありません。
それを身体全体に行っていくのです。
しかし、いきなり全身の力を抜くのは難しいと思います。
ですから、身体を区分けして、頭から順に力を抜いていきましょう。
頭部、右腕、左腕、胴体、右足、左足のように、力を抜いていくのです。
まず頭部ですが、「頭の力が抜けている。顔の力が抜けている。首の力が抜けている」と思いながら、”それぞれに対して”息を吐きながら力を抜いていきます。
「頭の力が抜けている(フゥ~)。顔の力が抜けている(フゥ~)。首の力が抜けている(フゥ~)」と、息を吐きながら行っていきましょう。
なお、ゆったりとした呼吸を行っていますから、一回息を吐くだけでもそれなりに時間が掛かります。
ですから、何度も「力が抜けている」と思いましょう。
「頭の力が抜けている。頭の力が抜けている。頭の力が抜けている」のように、何度も思うのです。
そして、モヤのような力の塊が抜けていくイメージもしていってください。
もし、力が抜けていないと思っても、2、3呼吸くらいにしておきましょう。
全身が終わってからまた戻ってくればいいのです。
全身が終わればいつの間にか力が抜けていますから、あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
そして、頭部が終われば今度は右腕になります。
なお、右左はどちらからでもかまいません。
「右肩の力が抜けている。右上腕の力が抜けている。右肘の力が抜けている。右前腕の力が抜けている。右手首の力が抜けている。掌の力が抜けている。指の力が抜けている」と行っていきます。
この時も、”それぞれに対して”息を吐きながら力を抜いていきます。
右腕が終わったら今度は左腕です。
同じように力を抜いていきましょう。
そして、今度は胴体です。
「両肩の力が抜けている。胸の力が抜けている。背中の力が抜けている。お腹の力が抜けている。腰の力が抜けている。下腹部の力が抜けている。お尻の力が抜けている」と行っていきます。
上から順に力を抜いていけばいいので、あまり順番はこだわらなくていいです。
やりやすい方法で行ってください。
胴体が終わったら、次は右足を行いましょう。
「右太ももの力が抜けている。右膝の力が抜けている。右ふくらはぎの力が抜けている。右足首の力が抜けている。かかとの力が抜けている。足の裏の力が抜けている。指の力が抜けている」と行っていきます。
右足が終わったら最後は左足です。
同じように行います。
そして全身が終わったら、「右腕全体の力が抜けている。左腕全体の力が抜けている。胴体の力が抜けている。右足全体の力が抜けている。左足全体の力が抜けている」のように、段々と区分けを少なくしていきましょう。
「上半身の力が抜けている。下半身の力が抜けている。全身の力が抜けている」のように、少なくしていくのです。
これを続けていくと、深呼吸するだけで全身の力を抜く感覚が掴めるようになりますよ。
もし、まだ力が入っているように感じたら、この時に「〇〇の力が抜けている」と行えばいいのです。
ここまでできると、かなりリラックスしています。
そして、この状態の脳は、イメージに対して臨場感を感じることが容易になっています。
無意識を書き換えることが容易になるのです。
ですから、時間が掛かってもリラックス法は身に付けてください。
また、痛みがある場合もこのリラックス法を試すと、本当に痛みも和らぎます。
コツは、痛い部位だけの力の抜くのではなく”全身の力を抜く”のです。
身体に痛みがあると、”何処かしら”に力が入っています。
これは、怪我をした時などが分かりやすいでしょう。
痛みがあると、意識無意識に関わらず、身体の何処かが”力んでしまう”のです。
しかし逆説的に考えれば、その”力み”をなくせば痛みも引いていきます。
ですから、それを取り除くためにも全身の力を抜きましょう。
痛い部位だけに力が入っているわけではありませんから、それを覚えておいてください。
また、息を吐く時はモヤのようなものをイメージしましたが、痛みがある場合、”モヤと一緒に痛みが抜けていくイメージ”もしてください。
黒いモヤが、息と一緒に抜けていくイメージです。
何度も行っていると、本当に痛みが和らぎますよ。
それと呼吸に関してですが、息を吐く時は力が抜けるイメージをしましたが、吸う時は気にしなくていいです。
”息を吐く時だけ意識”してください。
格闘技の経験者なら分かると思うのですが、息を吸う時は力が入らないのです。
逆に、息を吐く時は力が入ります。
試しに、息を吸いながらお腹に力を入れてみてください。
吐く時もどうなるか試してみましょう。
どうでしたか?
どちらの方が力を入れやすかったでしょうか?
吸う時よりも吐く時の方が力が入りますよね?
ですから、力が入ってしまう呼気を意識しましょう。
リラックスするためには力は余分ですからね。
また、リラックスする姿勢は、イスか床に座って行ってください。
ベッドや布団で横になって行うと、十中八九寝てしまいますから。
座禅ができる方は座禅でもいいです。
自分がリラックスできる姿勢で行いましょう。
このリラックス法ですが、はじめの内はかなり時間が掛かると思います。
ですが、何度も行っていると段々とリラックスするまでの時間は短くなります。
慣れれば2、3回深呼吸を行うだけでリラックス状態までもっていけます。
”リラックスは技術”ですから、毎日練習しましょう。
リラックスは特別なものではありません。
何処か特別な場所へ行かなければできないということもありません。
練習すれば誰でも身に付けられます。
毎日行って、いつでもリラックスできるようになりましょう。
これができるようになると、ヒーリングの強度も格段と上がりますよ。
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