ヒーリングの強度を上げるためにはどうすればいいのかを話します。
大切なことは、『ヒーリングの理論を理解したら後は疑問に思わないこと』です。
まず、脳の機能から説明します。
脳は、大脳辺縁系と呼ばれる動物脳と、大脳新皮質と呼ばれる人間脳に分かれています。
動物脳は生きていくために必要な脳であり、喜怒哀楽などの強い感情(情動)や体感を司っています。
人間脳は論理的思考や抽象化思考をするために必要な脳であり、特に前頭前野が発達した脳になります。
構造的には、人間脳が動物脳を包んでいるのです。
試しに、親指を他四本の指で握り、握り拳を作ってください。
それが、動物脳(親指)と人間脳(他四本の指)の縮図です。
握り拳を見て分かるように、人間脳が動物脳を覆っているのです。
発生学上では、人間脳の方が動物脳よりも上位に位置するため、動物脳への介入が可能です。
そのため、人間脳を活性化させれば動物脳を制御できます。
簡単に言えば、親指一本よりも、他四本の指の方が力は強いということです。
しかし、人間脳、動物脳と言っていますが、脳は繋がっています。
よって、”どちらからも”コントロールすることは可能です。
つまり、論理を優位にすれば動物脳が抑えられ、情動を優位にすれば人間脳が抑えられるのです。
ではここで、『思い出し笑い』について考えてみましょう。
思い出し笑いとは、過去のイメージに対して臨場感を感じている状態です。
それにより、楽しいという感情を感じています。
この働きは、人間脳と動物脳のどちらだと思いますか?
正解は動物脳です。
正確には、人間脳と動物脳を繋げて感じています。
過去のイメージ(人間脳)に感情(動物脳)を感じているからです。
では、人間脳”だけ”を活性化させた場合はどうなると思いますか?
実際にしてみれば分かると思いますが、思い出すことはできても楽しく感じることはなくなります。
これは、ホラー映画を分析しながら見ている状態に似ています。
何も考えずにホラー映画を見ると怖いと思いますが、分析しながら見ると怖さがなくなるのです。
「特殊メイク細かいな」とか「ここの大道具はどうやって作ったんだろう?」など、色々と考えながら見てみてください。
恐怖感がなくなりますから。
人間脳は、論理的思考や抽象化思考を司っています。
分析は論理的思考ですから、人間脳を活性化させてしまうと感情が抑えられてしまうのです。
では、冒頭に戻りましょう。
『ヒーリングの理論を理解したら後は疑問に思わないこと』と話しました。
これも人間脳と動物脳が関係しています。
ヒーリングは体感が重要です。
身体で感じることが重要なのです。
つまり、”動物脳が優位になっている状態”でなければならないのです。
その状態で人間脳と繋がる必要があるため、人間脳だけを活性化させてしまうと感じることができなくなります。
「あれでいいのかな?」「これでいいのかな?」「でもやっぱり」などと色々考えてしまうと、人間脳が活性化されます。
結果、動物脳の働きが抑えられてしまうのです。
ヒーリングの効果を高めたかったら、疑問に思うことは止めましょう。
少なくとも、ヒーリング中は止めてください。
効果がなくなってしまいますから。
これが、大人と子どもでのヒーリングの差に繋がります。
子どもはある程度説明すれば、信じて実践してくれます。
そして、簡単に効果を引き出してしまいます。
それはそうです。
信じて行えば、効果が出るのがヒーリングだからです。
しかし大人の場合、頭でっかちな学習ばかりしてきたため、実践よりもまずは理論理屈なのです。
とにかく詰め込む学習に慣れてしまったため、実践が疎かになってしまうのです。
しかも、実践中も「本当にこれで効くのかな?」「これでいいのかな?」などと考えてしまいますから、人間脳が活性化しっぱなしなのですよ。
これではヒーリングを体感できません。
大人のヒーリングが効きにくいのはそのためです。
ヒーリングの効果を高めたかったら、疑問に思うのは後にしましょう。
まずは体感してください。
ヒーリングを確信してしまえば、疑問に思うこともなくなります。
そのためには、毎日繰り返し実践していくしかありません。
あるいは、気功師やヒーラーに対面でのヒーリングをしてもらうことです。
体感すれば一発で確信できます。
「これがヒーリングなんだ!」と分かるでしょう。
ヒーリングは、信じる強さによってその強度が増していきます。
例えばPCは、通信の電波が強くなればなるほど、容量の大きなファイルを高速でダウンロードできます。
ヒーリングも同じで、信じれば信じるほどその効果が強くなり、そして、より大きな効果を受け取ることができるのです。
理論はある程度説明しましたから、後は実践してください。
超常的な効果は、信じた方だけが得られます。
より強い効果を引き出すためにも信じましょう。
身体で感じましょう。
色々考えるのは程々にして、まずは実践です。
続けていけば、いつの間にかヒーリングが当たり前になりますよ。
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